胃の粘膜がただれて、潰瘍ができる病気です。一般的に胃痛を伴いますが、胃もたれ、吐き気、不快感など軽い症状のこともあります。治療が遅れると穿孔(穴があくこと)や出血など重篤な状況になることがあります。これらの場合は外科手術や、内視鏡手術が必要となりますが、現在では、大半の胃潰瘍は薬物療法で治すことができます。
十二指腸潰瘍の症状や原因、治療法は胃潰瘍とほぼ同じです。ただし、胃潰瘍より治癒はしやすいものの、再発も多く見られます。十二指腸の壁は薄いため穿孔を起こしやすく、時に出血や狭窄など合併します。潰瘍薬の内服で治療し、ピロリ菌の除菌により再発予防ができます。
胃炎には急性胃炎と慢性胃炎があります。急性胃炎は胃の壁の粘膜に炎症が起こったもので、原因が取り除かれれば数日で回復します。慢性胃炎は胃の粘膜に繰り返し炎症を起こした結果、胃液を分泌する胃腺組織の破壊、減少、消失がみられるものです。
逆流性食道炎とは、胃液が食道を逆流することによって、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。胸やけやげっぷがでる、胸がちりちり痛む、食べ物が胸につかえる、吐き気がする、咳が続くなど症状は様々です。薬物や漢方を用いて治療をおこないます。
肝炎とは肝臓に起こる炎症のことを指します。肝炎は主な原因としてウイルス、アルコール、薬物によって引き起こされます。肝炎の主なものはA型・B型・C型で、そのうちの約8割はC型肝炎といわれています。肝炎の治療で大切なことは安静と食事です。薬療法も必要ですが、まずは安静にし、肝臓に血液が多く流れるように横になったり、体力を消耗させないように心がけることも重要です。
アルコール性肝障害とは、大量のアルコールを長期間飲み続けているうちに肝細胞が傷つけられ、肝臓の機能にさまざまな障害を起こす病気です。アルコール性脂肪肝、アルコール性肝線維症、急性アルコール性肝炎、アルコール性肝硬変などがあります。治療の基本はとにかく禁酒です。元の健康な肝臓に戻るまでには、最低でも数ヶ月の禁酒が必要です。
過敏性腸症候群とは、腸が精神的ストレスなどの刺激に対して過敏な状態になり、便通異常を起こす病気です。便通の異常以外に食欲不振や腹部膨満感、吐き気、おなら、頭痛などを伴う場合もあります。
治療方法は、主に生活習慣と食事の改善です。病気について心配し過ぎないようにし、規則正しい生活を送るなど、健康人としての生活習慣を身につけます。便秘や下痢などの症状を改善するために、腸の運動を調整する腸運動調整薬や鎮痙薬、軽い精神安定剤などを処方する場合もあります。
膵臓に炎症が起き、痛みなどを生じる病気です。急性・慢性とありますが、どちらもアルコールが原因となっていることが多いです。治療ですが、急性膵炎の場合は、きちんと絶食・絶飲したうえで、点滴で栄養分や水分を補いながら、必要に応じて鎮痛剤や抗酵素剤を投与することが基本です。慢性膵炎では、臓器の傷んだ部分は壊死(えし)して二度と回復できないため、病気の進行を抑えることに主眼がおかれます。
